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前回の記事では、「値上げしてもお客が離れない方法とは?」について解説しました。
今回は、「常連客」を増やす常連客用のプログラムを導入ついて解説します。
お客様を把握していますか?
あなたは自分の商品・サービスを購入して下さっているお客様を把握していますか?
もし、把握していないのであれば、今すぐにでも始めてください。
本来は、CRM(顧客との関係性を管理する、すなわち顧客管理のことを指します)ような仕組みを導入すればよいのですが、予算がない、難しい、お客様が少ない場合などの場合はMicrosoftのExcelやGoogleスプレッドシートでも構いません。
まずは顧客情報であるお客様の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどと把握します。次に履歴情報であるRecency (最近の購入日)、Frequency(来店頻度)、Monetary (購入金額ボリューム)の 3 つの指標を把握します。
そして、顧客をランク付けしてください。
なぜ顧客ランク付けが必要かと言えば、それはとても単純なことです。
「顧客をランク分けする方が、マーケティング施策を打ち出しやすい」
顧客をランク分けすることにより、顧客へのアプローチ方法を明確にし、差別化した顧客に対して的確な対応をすることが可能になり、顧客のロイヤリティの向上、ロイヤリティが向上すれば必然的に売上も高まり、売上の維持にもつながります。
簡単に言えば、現在のお客様が把握でき、何かあればアプローチ(メール、電話、手紙など)できるようになります。
ここでは、顧客のランク付けの方法については詳しく述べませんが、こちらの記事がお役に立つと思うので、ぜひご参考にしてみてください。
常連客用プログラムとは?
あなたの会社では、常連客用のプログラム、VIPカードを導入していますか?
値上げを実施することに比べて、手間はかかりますが、常連客の来店頻度や購入回数、つまりリピート率を上げるプログラムの導入は、新規開拓に比べれば、コストはあまりかかりませんし、即効性があるので、売上拡大のためにかなり効果的です。
本来、お客様は以下に分類されます。
- まだあなたの商品(サービス)を知らない
- あなたの商品(サービス)を知っているけど試したことがない
- あなたの商品を1度は試したことがある、サービスを受けたことがある
- 購入(リピート)が2回目である
- 何度も購入(リピート)してくださっている
- 何度もリピートしてくださり、周りにあなたの商品を積極的にすすめてくださる
など、いろいろなお客様がいるはずです。
しかし、あなたの商品をまだ知らない、知っているけど試したことがない、あるいは1回しか試したことがないお客様よりも、あなたの商品をよく知っていて、すでに何度か利用してくださっているお客様のほうが、リピートの確率が高まります。そうした2回目以上のお客様を対象に、さらに常連になっていただけるようにするのが常連用プログラム(メンバーシッププログラム)の目的です。
まずは常連のお客様にリピート回数をさらに増やしていただけるようにメンバーシッププログラム、VIPカードに参加することで得られる、サービスや特典(いわゆるインセンティブ)を検討します。
このインセンティブには、あなたの会社だけでなく、提携先の会社でもポイントが付与されたり、そのポイントによって利用できる特典があれば、お客様にとってはより便利で魅力的なカードになるはずです。
・最近はカードの申込み、発行だけではなく、より会員(メンバー)になってもらうため、スマホで簡単に「メンバーシッププログラムに参加できますよ」というのが多いのが現状です。
・提携先の会社でもポイントが付与できるカードで言えば、楽天カード、Yahooカードなどが有名なところです。
・ポイントについては、PayPayなどがやっているような「PayPay祭り」、期間限定でポイント2倍などがあります。
そのうえで、常連客のインセンティブを明確に定義します。
インセンティブが明確になったら、何を特典にするのか、カードの形態、実際に常連客の皆様に配布するメンバーシップキット(申込書、カード、利用規約など)を設計します。お客様がVIPだとより強く感じられるほど、リピート率は高くなります。
やるべきタスク
- 会員申込用紙の質問集を設計する
- 会員申込用紙を作成する
- 受付のためのスクリプト作成、受付を開始する
- 常連客に貢献できる提携先の会社を検討する
- 提携先候補者に連絡するための提携資料草案を作成する
- 提携を実施する
- 常連客のインセンティブを定義する
- データベース、カード本体、割引券などの準備をする
- メンバーシップキットを設計する
- メンバーシップキットを配布する
- 申込書管理・KPI管理・定期連絡・常連客インセンティブなどをシステム化(担当設置)する